ドル円のボラティリティが低下しています。
先週の雇用統計でもオーバーナイトのボラティリティが5%を割っていておそらく今週もそのまま動かないと思われます。
私もエンベロープを常駐させてウォッチしていますが、以前なら届いていたラインを全く踏もうとしません。
111円から111.50にかけてはガチガチに固めたオプションがあり行使期限を迎える商品がいっぱいあるのです。
111円を抜けるまでオプションサイドからデルタヘッジの買戻しが恐らく1兆円以上出てくると思われます。
ブレクジットも4月12日に期限が来ます。
EU側は拒否することになると思いますが、メイ首相は6月末まで延長を要請しています。
以前は長い延長になるなら合意なき離脱もやむを得ないと言っていましたが、このところ急に合意なき離脱にならない動きを見せています。
そもそも国民投票では離脱が決まりましたが、心情的に殆どの議員が合意なき離脱を回避したいと望んでいるのもあります。
むしろ残留の方が望ましいという議員さんも多いです。
おそらく蓋を開けると結局長期延長になるものと思われます。
アナリストはポンドベアを言っている人が多いですが、プロ、特に欧州勢は何故ポンドが売られているのだろう、と思っているトレーダーも多いようです。
欧州経済自体最悪の数字を出していますが、中国経済の指数がこのところリバウンドしてきた為、方向性が無くなっています。
ユーロドルは元気ありませんが、上海とドイツ株価は上がってきていますので、多少株価が先行しているのでしょうか。
ドル円もアベノミクスで持ち上げられた後、三角持ち合いがずーっと続いています。
邦銀の取引担当者は円高に振るのでは・・と見ている人が多いとされているなか、M&A等の実需の買いもある、しかし現実は円安方向には行かないというボラティリティが非常に低下している状況にあります。
今週は小さいレンジの中で取引していくという感じになると思われます。