ドル円
ドル円は動きが出てきて、ようやく昨日までのように小さなレンジの中でショートの回転ができない動きになってきました。
昨夜の米指標が好調だったことや、米長期金利の上昇が追い風となり111円70台まで大きな押しもないまま下値を切り上げる展開となり、ショート勢がつかまっているものと思われます。
ユーロドル
それに対してユーロドルは反落しました。
ポンドはEU離脱を10月まで延期というニュースが飛び込んできたものの、延期自体が市場では織り込み済みであったことや、かえって方向性が分からなくなったことから、前後にバタバタしたものの、さほど大きな動きはなくむしろ弱含みの展開となりました。
トルコリラは
トルコはもともとの潜在成長率は5%と言われています。
2018年9-12月期がマイナス、今期もマイナスの可能性が高くリセッションに入りました。
ところが景気が後退しているのに、インフレが続いておりスタグフレーションになっています。
今、トルコ内部で不動産バブルが弾けているといわれています。
それでも買い入れは進んでいる状況が続いているのです。
住宅を買うとき借り入れ金利が高くてもインフレがカバーしているので非常に危ない綱渡りをしている訳ですね。
また、トルコは原油価格に敏感で、原油価格と逆相関関係にあります。
今、原油価格が上昇局面というのも逆風となっています。
また、先日行われた統一地方選挙で、主要都市やエルドアン大統領の地元であるイスタンブールで野党に負けてしまったのです。
これはトルコ内部に変化の兆しが表れてきたものといえます。
値ごろ感からスワップポイント狙いで買いを入れるのはくれぐれも慎重にしたほうが良いでしょう。
テクニカルでは現況少なくとも「買い」ではありません。