1.「あなたはA・Bのどちらを選びますか」 あなたは100万円の借金を抱えています。 A.何もせず、50万円の借金が減る。 B.コインを投げて、表が出たら借金はゼロに、しかし裏が出たら借金は全く減らない。
2.「あなたはA・Bのどちらを選びますか」 借金はなくなりました。その状態で A.何もせず50万円をもらう。 B.コインを投げて、表が出たら100万円、しかし、裏がでたら何ももらえない。人によって違いますが、大多数の人が 借金がなくなる方は、Bを選択。 2.の方は、A.の何もしなくても50万円もらう方を選択する人が多いのです。 どちらも同じ50万円という経済効果ですが、 損失を回避したいという場合は、 まるで賭けにでるかのような行動に出がちです。 これは、行動経済学のひとつで、利益を得るときと、 損失を被るときでは、同じ金額でも感じ方が 違ってしまう・・ということで、 FXで例えると、損失が出ているときは、これを取り戻そうと 賭けに出て、余計に損失が膨らむ・・ という例でよく紹介されています。 しかし、普通に過ごしていたら、こんなコインの表裏を当てて 借金を棒引きにしてあげる・・ なんて話、実感ないですよね。 むしろ、同じ行動経済学でも、次の事例の方が 危ないと私個人的には思います。
1.「あなたはA・Bのどちらを選びますか」 欲しかった帽子をみつけました。 A.近くのよく行く店で4000円で売っています。 B.移動に30分かかる隣町で全く同じものが2000円で売られています。
2.「あなたはA・Bのどちらを選びますか」 欲しかった家電製品を見つけました。 A.近くのよく行く店で50万円で売られています。 B.移動に30分かかる隣町で全く同じものが49万8000円で売られています。これも大多数の人が帽子はB、 家電はA・・ と答えると結果が出ています。 日常生活で思い当たる事ありませんか? 同じ2000円安く買える話でも、違ってくるのです。 私個人的には結構身に覚えがあります。 これは、同じ利益や損失でも、金額によって感覚が変わってくる というものです。 FXの資金管理の中で、ロット数を調整するいうのがありますが、 実はこういう心理が働くからなのです。
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